武道
武道
今年の剣道シーズンの幕開け。
今回は二本負けであった、完敗。3月の手首の怪我を言い訳にできない下手くそな試合だった。相手も知る知人から、彼は強いと慰められたが、ビデオを見れば見るほど下手だった。
1本目は攻めたつもりが竹刀と腰を下げて打ちますよと言う起こりが見え見え。2本目は、相手の誘いにまんまとはまって面に出るところを出小手を打たれた。
負け惜しみを言うと、昨年は二本勝ちで得るところは無かったが、今回は反省点が見つかった。当に負けて感謝だ。最近は、八段の先生にかかるだけの稽古と、下の段の者と精神的に楽な稽古ばかりだった。これからは、互角稽古で、勝負を争う緊張感を持った稽古をしよう。
2016年4月26日
坐禅 武道 鍼灸
3/19は、午前中に患者の治療をして、おにぎりをぱくついて剣道へ。遠征稽古に名古屋からきた後輩たちと竹刀を交えた。
東大の七徳堂を借りて、みっちり1時間、なかなか今年の学生は強く、気を抜けなかった。その後、近くの居酒屋で懇親会。最近は未成年はアルコールは禁止ということで、下級生はウーロン茶。私たちの頃は新人歓迎会で、酒の洗礼を受けたものだが、時代は変わった。
替わりにという訳ではないが、一人で飲み過ぎて、帰りの電車では改札の出口辺りで転倒、血だらけの様。駅員に介抱されて休んでいきなさいと言われて、二時間ほどまどろんだようだ。家に帰り、翌朝、目をさますと、唇は切れ前歯は痛い、左手首も痛い(骨が弱いとコーレス骨折するくらいの感じ)、膝も痛い、…。
昨年も2月に防具入れのキャスターが不安定で、顔面から転倒して、もっとひどい目にあった。それでキャリーに買い換えたのだが、まだ今ひとつ。今回はもっと良いものをと探して、具合の良い、防具がぴったり入るものに買い替えた。キャリーのせいではないという声も聞こえるが、…。
その通りで、稽古後の酒は美味いし、酔いがよく回る。歳をとったのか、これからは控えめにせねば。
3/20は、大師流小児はりの初級中級講習会のお手伝いに朝から、オリンピック記念青少年総合センターに出かけた。
二日酔いと手足の痛さで手伝うのも一苦労だった。午前中の初級コースは大勢が受講をしていて、講義と基礎トレーニングを受けて、コース終了テストを真剣に受けていた。
午後の中級コースは連休中日のせいか、参加者が少なかった。その為に症例報告では、講習生そっちのけで、スタッフや先生がコメントや自身の治療経験をどんどんぶつけて、ワークショップのような盛り上がりで、非常に勉強になった。
3/21は、午前中に患者の治療をして、おにぎりをぱくついて、「禅と書道」ワークショップに、田町の仏教伝道センターへ出かけた。
禅の講話は、松原泰道老師のお孫さん。第18世龍源寺住職が「囚われない、空、無」について、般若心経や荘子の渾沌を引いて、若々しく話された。最後に椅子坐禅も体験。
書道は、武田双雲。私と同じ高校出身で、書道家として活躍している。いつもの坐禅会の帰りに案内チラシを見つけて、今回は申し込んだのだ。こどもの中学時代の書道具を持って参加したが、実際に筆を持ったのは最後の10分くらいだった。大柄で明るい好青年、話も面白くて、時間があっという間に過ぎた。
理系の大学に進み、大手SIerに就職したが、3年で退職して、3才の頃から習っていた書で身を立てた。子どもの頃から、自分に理解できないこと、疑問は放っておけないタイプで、小学校1年生で1+1=2が同じなのはおかしい(書として直線と曲線が同じはずはない)と先生に食い下がる、…、就職してからも、この会議の意味は何ですかと上司に聞くので「君は出なくて良い」と、…。転職は大正解だったろう、大きな会社では、一見意味の分からない会議というのがやたらとある。
実際に筆をとって、○と田とを参加者に書いてもらい、線の太さ・かすれ・大きさ、一角の入り、次の角とのつながり、などなどから、性格診断を行った。結構、当たっているような、会場は賑やかだった。
最後に、マインドセット(自分の思い、座右の銘みたいな)を1or2文字でみんなに書いてもらった。私は、「全機」と書き、彼から「全てがチャンスという、何があっても、チャンスととらえるという、すばらしい」とコメントをもらった。私の本意とは少し違ったが、これは新しい気づきをもらった。
「全機」という言葉に初めて会ったのは、ロボット博士の森政弘先生の「非まじめ」のすすめで、遡れば、道元の正法眼蔵に、「生や全機現、死や全機現」とある。いつ、いかなる状況(生死)でも、十分に全力で働く、機能する(全機)という意味だ。まんかい鍼灸院の「まんかい」も、いつでも、自分を満開(全力)に発揮できるようにと言う意味を込めて作った。
それよりも、双雲の「いつでも何でもチャンス!」の方がもっと前向きで良い。彼のマインドセットは、「楽」で、プロになるに当たって、この一字を極めていこうと決心して書の世界に飛び込んだという。その通りに、終始にこにこと楽しい雰囲気だった。私も、全機にチャンスという意味を込めて行こう。
2016年3月25日
武道
10/11(日)に、春に続いて、新しくできた港区スポーツセンターで秋季大会が行われた。
今回は個人戦で、午前は中学生以下、午後は三段以下と男女選手権の部と分かれて実施された。
子供達による木刀の基本実技と先日の大会で優勝した区内の警察署の先生達による日本剣道形が演武として披露された。
午前は小学3,4年生の部の審判を担当した。まだ始めたばかりの子も多くて、きちんと礼をして試合場に入る・出るところからの指導だった。まだ決めるだけの技術がないので、一旦、膠着状態になると同じようなパターになり、延長を延々と続け、体力、気力で勝つというような試合もあった。次の試合で、直ぐに負けてしまったが、それも良い経験だと思う。
午後は、三段以下の部を審判した。一般、高校生と混じった試合である。高校生になると、身体も大きく、セレクションをして全国から集めた有力高校などは社会人とも遜色ない戦いぶりで、優勝は逃したが、二位、三位になった。
午後は延長3分で勝敗が決しない場合は、判定を取り入れた。判定の数は少なかったが、決まり手がなく、だらだら続きそうな試合を区切ることができるので、全体に締った大会になった。
選手権の部は、毎年、実業団トップチームの選手が参加して見応えがある。今回は、常連の東洋水産の選手が敗退して、日通商事同士が決勝戦に進み、一位、二位を勝ち取った。
その後の反省会は連休中のせいか、ニュートウキョー貸切で気持ちよく飲み、ゆっくりと歓談をして終わった。
2015年10月13日
武道
7月25日、26日と日本武道館で、全日本少年少女武道錬成大会(剣道)が行われ、審判をした。両日とも、2000人以上の参加者があり、全国から集まった小学生がはちまき姿で入場行進をする。30分近く、拍手の中、粛々と進む(この間、審判として拍手をし続けるのは辛いところ)。
特徴は基本技の試合、選手二人がそれぞれの監督に切返しと打ち込みを行い、優劣を判定する。明らかな差があれば、審判3人がそろうが、技量が近いと旗が別れて難しい。切返しなどリズムよく速く打っているが、竹刀が横や下から出てくる選手もいる。打ち込みはしっかりとしているので、指導者の考え方次第だろう。私は、ここを大きなポイントに置いたが、そうでない審判もいた。
また、試合はうまいと思えるような鋭い打ちだが、左手元の上がりが少ない選手(チーム)もあった。基本技は、手元を上げて大きく打つ方がポイントが高い。これはどの審判も共通であったと思う。
さしも広い日本武道館も16試合場に分けて行うので、非常に狭い。隣りとラインは共用であり、十分な距離を持って選手を見ることができない。そんな中で、昨日、試合場の決勝の審判をしている時に、左目を負傷してしまった。ラインぎりぎりのところで、立っている時に、鍔ぜりから引き面を打った選手が竹刀を大きく後ろまで振りかぶって、跳び下がってきた。あっと思う間もなく、後ろへ振りかぶった竹刀の先が私の左目を直撃した。顔の骨に当たれば、痛いが大事には至らなかったと思うが、目の周りの骨には当たらず、先皮が丁度眼球に当たった。
救急外来でチェックすると、左方向が二重に見える。念のためにCTを撮ったが異常は無かった。目に異物感があるので医師に尋ねると、皮一枚破れているという。角膜上皮が破れたのだろう。薬を何種類かもらって付けているが、段々と腫れてきて、見えないし、目に何か刺さった感があり、重苦しい。
剣道の事故では、見聞きしたことの無いことだ。起きてみれば、起きる可能性のある事故だ。審判は、特にどう動くか予測のつきにくい若年層の試合では、距離を十分にとって行う必要がある。
※今年に入って2回の救急外来。しかも、左目。しかも、CTをとるレベル。幸い大事には至らないで済みそうだが、気をつけないと。生まれて初めて受けた占いの先生が言ったように今年は危ない年のようだ。
※大学の集中講義を非常勤でやっているのだが、教科書も変わったので、講義準備をねじ巻きしようと思った時に目に負傷で、大変だ。8月後半なので、なんとか間に合わせられると思うが、…。もう近づいてきた。コンピュータ屋にはなじみの警句集、マカフィーの法則に「起きる可能性のあることは、必ず起きる、しかも、最悪のタイミングで起きる」というのがある。障害で何度か体験した(;_;)。今度も、…、まあ最悪とまでは言えないが、間が悪いということ。
※4回ほど外来で通って、腫れた眼も引いて、破れた角膜上皮も回復してきたというので、終了になった。しかし、墓参りに、長時間運転をしたら疲れる。自重せねば。
2015年8月15日
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