もろもろ
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今年の正月三が日は体調を崩してきつかったが、5日は 浅草公会堂で新春浅草歌舞伎、10日は武蔵野でウクライナ国立歌劇場 歌劇『アイーダ』と、どちらも三時間たっぷり観賞、初めての体験、すばらしかった。


映画「国宝」の大ヒットで歌舞伎人気が高まり、孫に見たいと言われて、一緒に行ってきた。学士会が用意してくれた前の方の席で、生で見ると、テレビとは全然違う迫力があった。
一幕目は、近松門左衛門 作 傾城反魂香 土佐将監閑居の場 。補聴器をつけてもよく聞こえず、勝手な解釈でストーリーを創造していたと、後でプログラムを見てわかったが、逆に非常な緊迫感ある物語となった。正月に、勘当された侍のどら息子が女房と一緒に父親に復縁を願うものと、剣道をやっている者として武士物語に解釈をした。謹厳実直な父に対して、ろくに話しを出来ない、ヘタレの息子に女房が代わって、あれこれと釈明をする。庭に座する夫婦に対して、座敷から父親が、お主が申してみよと言われて、話し出すが、すぐにへこむ。座敷の傍ら奥には、お気に入りの弟がじっと座っている。主人夫婦と5人の場面、話す者以外はじっと座っている。テレビでは感じないだろうが、生身等身大の人間(役者)が何もしないで、たじろぎもしないで、ただ座っている、その演技が、尋常ならざる緊迫感を与える。歌舞伎は生で見るものだと思った。
しょーもないと、父親達が他の部屋へ引っ込み、二人残された夫婦は、生きていてもしょうが無いと、切腹をしよう、私もついていきますとなる。今生の別れに辞世の句を鉢に書こうとする。それが、自画像として表に映し出されてビックリする。その騒ぎを見て出てきた父親が許してやった。そこから、りりしい裃に着替えて舞を舞う。主役の中村橋之助が素晴らしかった。歌舞伎は勇ましい役が多いが、ヘタレぶりは狂言や落語以上で、へこむ顔の作り、動作は、今まで見たことがない、初めて見るものだった。踊りも素晴らしかったが、これは多くの役者ができる。
という解釈は、実はマチガイで、絵描きが師匠に名字を頂きたいとお願いに参上したものらしい。吃音で女房が代わりに多くを語ったという。筆を持っているのが意味不明だったが、それでわかった。しかし、傾城(けいせい)という題から、国を傾ける美女らしい奥さんなど、私としては勝手な解釈で楽しんだ。
第二幕は、男女道成寺の踊り。これも良かった。通常の娘道成寺は、白拍子が相手の男を思いつつ一人で踊るものらしいが、最初に二人の白拍子が踊り、実は一人は男(狂言師)であったとわかる。それから、男に戻った役者(尾上 左近)の踊りや女のままの役者(中村莟玉)の踊り、二人の絡み合いなどたっぷりと踊りを見せてくれる。特に、白拍子のままの中村莟玉が女らしい嫋やかな踊りを見せてくれる。途中で、これ、男なんだよな、と思いつつも、引き込まれていった。

年始めのコンサートは、例年、所沢ミューズアークホールで、秋山和慶指揮 小山美実稚恵ピアノ 東京交響楽団でピアノ協奏曲や交響曲だった。しかし、昨年は、突然、秋山の怪我で代役が指揮した。それでも、2026年の予告チラシもあって、来年は秋山の指揮があろう期待していたら、すぐ後の1月末に亡くなられた。
それで、今年は趣向を変えて、10日に武蔵野文化会館で、ウクライナ国立歌劇場による歌劇『アイーダ』に足を運んだ。4幕たっぷり三時間、歌有り、バレーダンス有り、ファラオ時代のエジプトとエチオピア、2つの国に引裂かれた男女の悲恋を描いている。こちらは、舞台の端に短いながら、日本語の解説や翻訳が常時出ているので、耳だけでなく、目でも筋を確認することが出来た。
スクリーンへの映写による舞台効果もあり、目の前で一大スペクタクルが展開される。歌舞伎同様に、歌劇(オペラ)も生で見ると迫力があり、感動も大きい。

2026年1月18日
もろもろ 武道
5月の連休は、毎年恒例の京都大会と55年ぶりの大阪万博に行ってきました。
恒例とは言え、コロナと左半月板の損傷で、昨年は4年ぶりに参加した。練習も不足で恐る恐る、試合だけの参加で、全国から集まる八段の先生への朝稽古も、昼間の全国のいろんな剣道家達との稽古も無しだった。今年は、もう少しチャンとやりたいと、東京では稽古のレベルを少しづつ上げて、奄美に居る時は農道を走ってきたのだが、、。4月中旬に東京へ戻って、さあ稽古とを思った矢先に、ぎっくり腰になって、顔を洗うのも辛い。参加できないかと、泣きたい気分。鍼灸の研修所の後輩に鍼をしてもらって、何とか動ける所までは来たので、そのまま参加することにした。しかし、子供相手に2回稽古をしただけで、今年も、参加することだけに意義があるトホホな結果。最初のコテメンは良い感じだったが、ビデオを見ると、踏み込みが弱くて軽い、とても一本にはならない。
稽古も出来ずに、仲間や先生方の試合を見取り稽古に終始。それでも、着いた5月2日の昼には、平安神宮そばの定宿から、近くの瓢亭(400年の歴史ある)で昼食を取り、京都が初めての仲間もいたので、そのまま、清水寺まで、観光客であふれかえっている中をぶらぶらと散歩。私以外にも足の悪い人が居たので、置いてけぼりを食わずにゆっくりと歩いて助かった。
鍼灸の患者さんにはいつも、筋肉は強さと同時に柔らかさが必要と話していたのに、腰の硬いのを承知しながら、ぎっくり腰には20年前になってから無かったので、筋肉疲労は良いことと高をくくっていた。剣道だけで無く、身体の柔軟性と筋トレにも目を向けよう。


5月3日は、いつも通りに大阪へ行き、従姉妹に鍼をして一杯やる。その前に、3月に連絡した時に、「せっかく大阪へ来るんなら、万博行ったらええやん」という言葉に午前中は万博へ行ってきた。京都から早立ちで、京阪線、谷町線 、中央線 と乗り継いで、 夢洲駅に。予約をする時に入場時間も指定する不思議な方式で、10:00予約で、40分前についた。早すぎたと思ったが、並んで動いている内に時間が過ぎた。11:00予約の人は、地べたで待ち行列だった。人が多くて、空港並みのチェックもあるので入場に時間がかかる。
今回は予約必要や混んだパビリオンに行く気は無かったので、先ずは大屋根へ。2kmを2時間かけて、そろそろと歩いて上からパビリオンの全体や大阪の町並み、港や瀬戸内海を眺めて満足。
小さな国も、自分たちの誇りとする文化伝統品を展示している。80億人からなる地球上の多様な人種民族の人たち、スタッフ、観光客、それを身近に見て感じるのも万博ならではだ。今回は、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマにして持続可能な社会を共創するというので、木造など自然を使った建屋が多い。45億年の地球の歴史から見れば、20万年足らずの人類が永続というのはおこがましいが、55年前の万博は高度成長期、青春期の日本だった、わずかの間にも大きな変化があった。変化を受け入れつつ、良い方向へ少しでも舵を切ろうという気持ちになるのも良いことだ。










2025年5月20日
もろもろ
ちょっと前(10月19日)に、所沢でドイツのフランクフルト放送交響楽団の演奏会を聴いてきました。
まだ暑く、航空公園駅から汗をかきかき、ミューズ アークホールまで歩いた。ここは日本における航空発祥の地で、駅そばの公園には、YS11の本物が展示されている。今はJALに吸収された東亜国内航空が健在の頃に、このプロペラ機に時々乗せてもらっていたな。

アラン・アルティノグル指揮、ブルース・リウ ピアノというメンバー。
一瞬、ブルース・リーかと空見。ブルース・リウは、中国系のパリ生まれカナダ育ち。3年ほど前に「ブルース」をファーストネームに付け加え、「ブルース・リーみたいで格好いいでしょう? この方が多くの人に名前を覚えてもらえそうだし」と本人も意識をしているようだ。若いが、2021年のショパン国際ピアノ・コンクールで優勝した実力者。
ベートーヴェンのピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 Op.73《皇帝》を力強く演奏。丁度、舞台を真下に見下ろす二階席。ピアノ弾くブルース・リウの指が腱板を走るのを一つ一つ見える。
演奏の進行ごとに変わる奏者もよく見える。ムソルグスキー(ラヴェル編曲)組曲《展覧会の絵》では、いろんな打楽器が出てくる。打楽器奏者がシンバルを構えて立つ、ジャーンと、一発勝負の瞬間をこちらも気を張って見た。
音楽を聴くのと見るのと両方を楽しむ珍しい体験だった。

2024年12月5日
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今年の第九は、ウクライナ国立フィル、…、なんて言うほどの通ではありません、第九のライブは初めてです。2023/12/21に武蔵野文化会館で、ニコラ・ジャジューラ指揮、ウクライナ国立フィルハーモニー交響楽団による第九の演奏会があり行ってきました。
しかも、ドヴォルザークの第九『新世界より』も併せて演奏するという、九並び、お得感たっぷりです。
演奏は一糸乱れぬ力強いもので感動しました。来日に併せて、2019年に東京芸術劇場ライブ録音のCDも会場限定で発売されていました。買い求めて、帰って聴いてみると、これも素晴らしいが、2年にわたる戦争の苦々の中で、強さを増した緊張感ある演奏ということが改めてわかります。
カーテンコールは撮影してよいという特別の計らいで写真もご覧頂けます。
2023年12月23日
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