インキュベーションセンター 奄美市ICTプラザかさり 訪問

IT 奄美

奄美帰省を利用し、診断士として興味のあった「奄美市ICTプラザかさり」を訪問した。

ここは奄美市がICTを活用した起業を支援するために、奄美大島本島の北端にある旧紬の館を改修して整備された。

売りは、第一に、空港から車で2分!という圧倒的なアクセスの良さ。東京、大阪からも直行便が飛んでいるので、うまくすれば日帰りの出張も可能。第二に、奄美十景にも選ばれた「あやまる岬」の直ぐ側で、風光明媚、息抜きにも最高なパワースポット。
20171026奄美市ICTプラザかさり
20171026奄美市ICTプラザかさり近くにあやまる岬
あいにく、インキュベーションマネージャーは不在だったが、定例会議を含めて、個々の相談にも乗ってくれる優秀な方のようだ。東京(神奈川?)と奄美とを月に半々行き来しているという。

受付の方が空き室やサーバールームなどをていねいに案内してくれた。部屋(インキュベーションルーム)は非常に安い賃料で貸してくれる。
停電発生時にサーバールーム及び電気錠・防犯カメラ等の電源を確保するため、非常用発電機も設置しているという。夏の台風で停電した時にも活躍したそうだ。サーバールームのラックにNECマークを見つけて、少し嬉しかった。

共同の会議室や、光回線が使えるコワークルーム(一時間の使用料はなんと50円)もある。

NECに勤務していた頃に、オフショアとして中国の杭州の会社や、ニアショアとして北海道の函館の会社に開発を頼んでいたこともあるが、どちらも優秀でうまく機能していた。高速インターネットの時代になり、時間と空間は本当に制約では無くなった。奄美も充分にその力を発揮できると感じた。

ただ心配は、百種類を超す美味しい黒糖焼酎と、釣り・ダイビング・サーフィンが手軽にできる自然という環境の良さだ。仕事よりも楽しそうだ。環境に引かれて移住する若者もいるくらいだから。

ただ、起業をしようという人には、集中して仕事と遊びとメリハリを付けることができて能率が上がるとも言える。インキュベーションルームは24時間入退室可能と言うから、追い込み時期にも安心だ。

プロジェクトは立上げ時や節目毎に顔を合わせることが重要だから、空港から2分という立地は大きな強みだ。中には仕事が拡大して名瀬の市中に移転した会社もあるという。大いに期待が持てる。私も東京から何かお手伝いできれば良いと思った訪問だった。

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