若いと言われるとうれしくなるのは歳の証拠か

もろもろ

 ここのところ、自宅近くをジョギングしているが、長いこと履いていた運動靴がへたって、底のゴムが剥がれてきた。
 買い換えようと靴の流通センターへ行くと、平日は60歳以上は1割引という。これは良い。足幅が広いので、いつもアシックスを愛用している。気に入った色があったが、自分のサイズが見つからない、店長に聞くと、あいにく無いという。セール期間中で、棚にある分しかないというので、青みがかったものにしたら、それが良いですよ、汚れが目立たないしと、うまいことを言う。

古い靴


 レジの若い女性が値札通りの金額を言うので、「1割引じゃないの?」というと。
 「お客様は60歳以上に見えませんよ」と言う。ちょっといい気分になったが、
 「でも、60歳を超しているから、1割引の方が良いな」と言うと。
 「済みません、セールの商品はお値打ちになっているので、1割引はありません」と言う。
最初から、そう言ってよ、と思いつつ、支払いを済ませた。
 車に戻りながら、『遊ばれたかな』と思ったが、悪い気がしない。歳をとって若いと言われると、ついうれしくなってしまう、単純なものだ。

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