腰痛の8割は原因不明→鍼を試してみませんか?
厚生労働省研究班の調査によれば、腰痛の人は全国で2800万人もいるとのことです(朝日新聞2013年3月24日)。
国民の2割強が腰痛と言うことです。8割は腰痛の経験者とも言われます。あなたもその一人じゃありませんか?
さらに、驚くのは、その8割が原因不明と言うことです。
NHK「ためしてガッテン」で、2011年11月16日に放送されて、関係者に大きな話題になりました。
それまで、腰痛の原因とされていた「椎間板ヘルニア」が神経を圧迫し、痛みやしびれを起こすというのは全くの誤解で、ヘルニアが無くて腰痛の人、ヘルニアがあっても腰痛が無い人が大勢いることを放送したのです。
従来の常識が覆されています。ストレスなど心因性影響が大きいこと、安静ではなく運動をした方が治りが早く、再発も少ないこと。牽引療法はEBM(科学的根拠に基づいた医療)としてエビデンス(根拠)がないと、腰痛診療ガイドライン(日本整形外科学会と日本腰痛学会とが作成)に記載されています。
この8割に対して、手術よりも薬、犬を飼って散歩するなど、楽しみと運動を一緒に行うことが進められています。それでも、痛いのを無理して運動するのは辛いものです。鍼で痛みを軽くして運動することが効果的だと思います。
鍼が効く一例として、昨年の夏、奄美に帰省した折に、義母の腰痛を治療した経験を紹介します。膝には人工関節が入っていて、クーラーだと調子悪いというので、暑い中を扇風機をかけてコルセットで横になっていたのです。暑い奄美で、それではかわいそうと、全身調整や腰への鍼をしました。翌日夕方、様子を見に行くと、今度は足がむくんだというのです。事情を聞くと、腰の調子が良くなってコルセットは外した上に、痛くて放っていた部屋の片付けや掃除で一日中立っていたとのこと。それで今度は腰と足のむくみの治療をして、せっかく腰を良くしたのだから無理をしないようにと言って帰りました。東京へ戻ってから様子を聞くと、調子がよい、休みながら動いているとのこと。
コルセットが一回の治療で取れたことを研修所の相澤先生に報告したところ、盛んに開業することを進められました。しかし、研修は基本2年間で半年残っているので、みっちり研修をしてからということでお許し願って、この4月に開業という運びになったのです。
誰もがそうそう劇的に良くなるわけではないが、大勢の腰痛患者に鍼をして改善をしてきました。腰痛の方は鍼治療を試してみる価値がありますよ。
2013年6月27日