ベルリン交響楽団の運命
ベルリン交響楽団が6月に来日して、29日に武蔵野文化会館で演奏会。聴いてきました。
前半は、モーツアルト オーボエ協奏曲ハ長調 指揮者(H.シェレンベルガー)が元ベルリンフィルハーモニーの主席オーボエ奏者ということで、自ら指揮をしつつ独奏もした。
オーボエは息を少ししか吐けないという珍しい楽器で、顔を真っ赤にして独奏をして、すぐに棒を振る。見ていて辛そう、と音楽以外のところが気になった。
後半は、ベートヴェン 交響曲第5番「運命」 有名な曲だが、生演奏は初めて。前から二番目の席で、すごい迫力、大音量で補聴器は思わず外した。
第1楽章演奏中に、面白いハプニングが、…。力が入ったか、最前列のコンマスのバイオリンの弦が切れた。隣のバイオリニストが、自分のバイオリンと交換をして演奏はそのまま続いた。馬の尻尾でできた弓が何本切れるのは見たことがあるが、弦は初めて。
第1楽章が終わると、隣のバイオリニストはすっと楽屋に引っ込んでいった。それに気づいた指揮者が、一番端っこの若いバイオリニストに見て来いとジェスチャー。見に行ったが、すぐに首を振って帰ってきた。それで、そのまま第二楽章に入った。第二楽章が終わったときに、バイオリンを抱えて戻ってきて、コンマスと目くばせであいさつ。それから、滞りなく、最後まで演奏、最前列で「運命」を堪能。
アンコールのブラームス ハンガリー舞曲も興の乗った楽しい時間だった。
外へ出ると、小雨。傘を持っていなかったので、駅までの遠い道を早歩き。結構、足はいけるじゃないかと思ったが、混んだ電車で立っていると、杖とつり革でも踏ん張るのはつらい。次の駅で座れてほっとした。
2023年9月17日