経絡治療学会夏期大学に参加

鍼灸

日本伝統鍼灸の本流、経絡治療学会が、毎年、3日間集中して行う夏期大学に参加してきました。
久しぶりに専門学校の同級生に会って、写真を一枚。


見た目は変わっていませんが、話しぶりも変わっていませんが、…、何も変わっていないようですが、それぞれの実践の場へ入って学生時代よりも大人になった感じがしました(私は若返ったつもりですが)。
夏期大学は今年で55回目を迎え、普通科から研修科まで4つのコースで、長年臨床をしてきた名人とも言える先生達が講義と実技講習、最終日には講師全員による公開治療を行います。
公開治療は写真の背景にあるベッドに講師が一人づつ立ち、3時間近く続きます。受講生数百人が治療を実際に受けよう、治療を観ようと立錐の余地もなくなります。毎回、感心するのは、初めて診る患者(受講生)の訴えを聞いて治療をして実際に改善をすることです。検査データも無し、事前打ち合わせも無しのぶっつけ本番です。
一人の先生に食い下がってずーっと観ている受講生もいますが、私は師匠としては伝統医学研修センターで相澤先生から教われば十分なので、いろんな先生の手技や説明振りをあちこちと見て回りました。ずーっとしゃべりっぱなしの先生もいれば、黙々と治療をする先生もいます。
実技講習では、私は高等科コースに入り、祖脈診を中心に問診、腹診などを駆使して症状を証として特定して治療を行いました。痛い箇所だけでなく(というよりはむしろ)、経絡上の要穴に鍼をして症状の改善を図ります。つい痛い所に目が向くのですが、遠隔から治療を始める、証が合わなかったときのリカバリ方法なども実践的に学びました。入門の普通科と違い、実習相手のレベルも高くなり、刺激を受けた3日間でした。

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