大師流小児はりの技術向上 特訓紹介

鍼灸

大師流小児はりでは、講習会制度がしっかりとあって、オープンに技術を公開しています。しかし、中級まで終了しても、実際に患者にやるのは結構、恐いところがあります。その状況を打開しようと特訓をして効果があったので紹介します。

大師流小児はりは、羽毛の肌ざわり(フェザータッチ)が特徴です。そのために、年齢や肌の状況によって肌に当たる距離と重さを微妙に調整し、ラグビーボールの軌道を描いて肌に接触するようにしています。スピードも1分150回、リズムよく行います。

大きな目安として、1歳児には肌に当たる距離は1cm、重さは2gです。
3歳児には、3cm、20g。10歳児には、10cm、100gになっています。

本当に難しいのは、1歳児に対してですが、慣れない内は、10歳 に対する、10cm、100gのラグビーボールの軌道が難しいです。

それは、先の尖った三稜鍼を直接、人の肌に当てるのが恐いからです。すると、問題だらけになります。
(1)こわごわやるので、スピードが遅い。
(2)肌に接触する時の当たりが恐いので、そーっと持っていって、
接地点(接触点)から引いているので、結果的に痛い。
(3)無理にやっても、ボールの軌道が安定しない。
(4)強くやろうとすると痛くなりそうで、弱過ぎる。

●2g、20gはそーっとやって、ごまかせる?
→しかし、それでは軌道が安定しないし、遅いです。

特訓開始…自分の下肢に毎朝、実施

◎1ヶ月くらいでコツが少しづつ、分かってきます。ラグビーボールの軌道を描く動きが身体についてくるのです。
『手をこねない、肩の力を抜く、肩甲骨を使う→実際には、肘に意識(注目)』

◎三ヶ月くらいで、肌に直接、三稜鍼を当てる怖さを克服できます。
そうなれば、10cm、100gはなんとかなりそうだと思えます。

大師流はり特訓自分の足に

◎次の課題は、肌への接地目標と運動開始との関係をつかむのが難しいです。これは、大師流小児はりを習う全員がマスターしたはずの鍼頭叩きをヒントに解決しました。

大師流はり特訓接地点に鍼頭イメージ

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