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イ・ムジチ合奏団の四季

もろもろ

 昨日、所沢ミューズホールで、イ・ムジチ合奏団の演奏会を聴いてきた。
 1951年結成と、私とほぼ同年齢。メンバーの交代はあったが、十分な熟年の方たち。二階の真上から、バロックの軽やかな音楽がわき起こるのを目と耳で楽しんだ。勿論、四季も演目。

イ・ムジチ合奏団 四季 所沢ミューズホール

学生時代にオーディオブームがあり、4畳半の下宿で小さなアンプとスピーカで聴いたのを思い出す。当時、廉価版LPの名盤シリーズがあり、イ・ムジチの四季もその目玉だった。就職してボーナスの度にアンプ、プレーヤー、スピーカと一つづつ増やしていったのが懐かしい。
 アンコールも素晴らしい。ゆったりした中にも、アレグロではスピードとリズム感があって、さすが熟年の手練れ。赤とんぼをチェロが弾き奏きしたときは、会場から演奏中にもかかわらず、思わず拍手が起きた。何度も日本で公演をしていて、ツボを心得ている。演奏を終えて、拍手に応え、舞台に出てくる、下がる度に笑顔が聴衆の心をつかむ。

イ・ムジチ合奏団 四季

50数年ぶりの浜下り[ハマオレ]

奄美

 50数年ぶりに奄美の年中行事の一つ、浜下り[ハマオレ]※1に参加しました。
浜下り[ハマオレ]は、家族で一重一瓶を持って浜に下り、近所の人と大人は飲み、子供は偶のごちそうに浮かれたものだ。
 私の子供の頃は、草競馬ならぬ、浜競馬!があった。農耕馬を持っている人たちが、波打ち際を走らせて競争する。砂浜へ上がるの[ハマアガリ]は禁止で、波を蹴立てて走るのを見るのは子供心が踊ったものだ。今は、機械化で馬は見かけない。その分、人力の舟漕ぎ競争は盛んになっている。
  午前は梅雨曇りの中で浜や集落の清掃を行い、夕方に舟漕ぎ競争の予定だった。ところが、夕方は土砂降りで、てっきり中止と思い、雨天時の懇親会場へ行くと、係の人だけで、皆、浜といわれた。
 浜へ行ってみると、雨の中、大勢が準備をしている。小一時間もしない間に、奇跡的に雨が止み、舟漕ぎ競争が始まった。秋名幾里集落が合同で、青壮年団、婦人会対抗などいくつもレース、そして七班に分かれた最終レースに向けて、太鼓や声援もあり、盛り上がる。
 出足の速い舟も、舵取りを間違えて、目標の旗を大きく廻って遅れたりと、なかなかに面白い。

ハイライト


全員集合
表彰式


動画もあります。
舟漕ぎ競争 はじまり

舟漕ぎ競争 一騎打ち

舟漕ぎ競争 三艘対決

舟漕ぎ競争 好勝負

 舟漕ぎ競争が終わった後は、班に分かれて懇親会。天気が良ければ、砂浜で弁当を広げるところだが、…。私の属するアガレ班は、コミュニティセンターでテーブル、椅子でゆっくりと歓談をした。タイムマシンに乗ったように、50年前と現実が少しづつ、つながりだしている。

※1 奄美方言[シマユムタ]の音声を[]で括って記述します。奄美方言は、ユネスコが2009年に発表した世界の消滅危機言語の一つに入っていて、保存をしたいところ。何よりも、方言で話すことでしっくりと心に響きます。一口に奄美方言と言っても、集落(入り江一つ、山一つ)毎に微妙に違います。その微妙な違いが同じ人とは、マザータング、当に母の懐に帰ったような思いになります。

まんかい鍼灸院(奄美分院)を旗揚げ

奄美 鍼灸

 昨年の11月に古民家を購入して、リフォームに四苦八苦、涙していましたが、漸く2月10日に奄美分院オープンにこぎ着けました。
 外観は、瓦葺きで趣があります。隣はたんかん畑。通りの向こうは田圃(もうすぐ田起しが始まる)。歩いて5分で、海という自然豊かな田園地帯にあります。

まんかい鍼灸院旗揚げ
隣はタンカン畑通りの向こうは田圃


歩いて5分の海

 正面には、骸骨模型や肩膝の模型を置きました。更に、宇宙地球生命ヒトの歴史や人類5千年の歴史、地球太陽系銀河系局所銀河群ラニアケア超銀河団宇宙の大きさを表す図表を掲示しました。これを援用して時間軸空間軸を広げた視点の転換を通じて、肩腰膝痛などの筋骨系に加えて、精神的な疲れ悩みにも対応したい。
 床の間もあり、最近、知人から頂戴した備前長船祐定を飾りたかったが、さすがに物騒なので木刀にしました。真剣は東京で厳重に保管しています。

床の間

 故郷の良さ、中学校の同級生や親戚が祝ってくれました。
 10年前の新宿・代々木の開業の時はもっと元気があったが、今回は弟妹の力を借りて、何とか格好がついた。これからの10年、故郷の人の役に立つべく、月の半分だが、この70年間の人生に培った技量知識経験を全力で注ぎたい。

胡蝶蘭

◎奄美分院を予約する

芸術の秋、ベートベンを満喫

もろもろ

 芸術の秋、10月2日に久し振りに演奏会に行ってきました。ベートベンの第七交響曲、圧倒的な力強さです。
 その前に、音大の学生ながら、あちこちでプロのオーケストラと共演をしている前田妃奈さんによるシベリウスのヴァイオリン協奏曲。これも良かった。

20221002東京交響楽団 ベートベン第七交 指揮キンボー・イシイ 武蔵野市民文化会館

 退院して、まだ日の経っていない6月に出かけた、モーツァルトハウス・ウィーン弦楽四重奏団の演奏会は散々だった。駅から遠い会場までの歩きに難儀し、補聴器の調子も悪くて、ヴァイオリンなどの繊細な室内楽は、もうダメかと思った。
 ところが、最近行きだした、しゃれた喫茶店、ベアトリーチェで、9月24日にヴァイオリン演奏会があり、演奏者のすぐ横で、ワインを飲みながら聴くという贅沢な時間を経験した。補聴器のレベルを調整して聴いたら、良く聞こえた。それで、気を取り直して、行ったのが良かった。

20220606モーツァルトハウス・ウィーン弦楽四重奏団 0924ヴァイオリン喫茶店コンサート

 まだコロナの秋らしく、直前に指揮者が陽性になって、代わりに、キンボー・イシイという日本育ち、欧米で学び、小澤征爾にも師事したという人になった。メリハリある指揮ぶりも良かった。

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