コン研35周年記念セミナーと懇親会
先週の土曜日11/14は、中小企業診断士コンピュータ研究会の35周年記念セミナーと懇親会がビジョンセンター浅草であった。
セミナーでは、最初に、お祭り野郎にはなじみの浅草中屋の中川社長から、eコマースの概念を変える中屋ファクトリーについて講演があった。祭用品というのは季節用品であり、その通年化へ工夫を凝らしてきた経緯が語られた。UNIXワークステーションが盛んに利用されるようになった1990年代からIT化を進めてきた、中小企業としては先進的な会社と云うことが分かった。そして、今回は、ネットで木札をオーダーメイドできるシステムを開発したという。それが木札にとどまらずに、Tシャツ、半纏へも拡張可能で、諏訪大社の御柱祭でも採用されるとのこと。これは毎回けが人が出る勇壮な祭であり、気を失っていても誰か分かるように名入れをする、その為に有効だという思わぬ理由もあるらしい。
※ITには関係ないが、仲見世の中屋本店には、三社祭の見越しの1/6ミニチュアがあるという。本物は1年に10日しかお目にかかれないので、多くの観光客に喜ばれているとか。私も今度、行ってみようと思う。
続いて、2期,9期と二代にわたって会長を勤めた高島先生から、中小企業のIT経営支援を振り返るとして、経営情報システムの変遷、電話からインターネット、コンピュータ研究会の創立余話、その後の活動、購買行動の変化、IoTまで多岐にわたるお話があった。中でも、攻めのIT経営支援、経営者の思いに寄り添い気づきを促すというカスタマーオリエンティドな思考を強調されたのが印象に残った。
私は、コン研より少し長いくらいの期間、コンピュータの仕事をしてきたが、本当に変化の激しい世界だと今更に感じた。企業30年説というのが流行ったが、私が社会に出た頃は情報化社会、知識社会と云うことを盛んに云われた。現在は、インターネット、スマートフォンによってインフラとしての知識はいくらでも手に入るようになった。これからは知恵が必要とされる社会になるのだろう。
懇親会は、木村初代会長の乾杯に続いて、創設メンバの挨拶がり、料理と酒を楽しみつつ、懐かしいメンバとの交流を深めた。オーガニック料理店で、肉に見えるのも野菜類、日本酒、ビール、ワインも全てオーガニックという。健康的なひとときであった。
二次会は、近くの居酒屋で、いかにも居酒屋らしいメニューで、揚げ物、たくあん、ビール、焼酎、…と、これは身体にはどうかと思うが、懐にはやさしいメニューだった。旧知のメンバや名前だけ知っていた人とも話せて有意義であった。
2015年11月16日