少年少女剣道大会の審判で左目を負傷
7月25日、26日と日本武道館で、全日本少年少女武道錬成大会(剣道)が行われ、審判をした。両日とも、2000人以上の参加者があり、全国から集まった小学生がはちまき姿で入場行進をする。30分近く、拍手の中、粛々と進む(この間、審判として拍手をし続けるのは辛いところ)。
特徴は基本技の試合、選手二人がそれぞれの監督に切返しと打ち込みを行い、優劣を判定する。明らかな差があれば、審判3人がそろうが、技量が近いと旗が別れて難しい。切返しなどリズムよく速く打っているが、竹刀が横や下から出てくる選手もいる。打ち込みはしっかりとしているので、指導者の考え方次第だろう。私は、ここを大きなポイントに置いたが、そうでない審判もいた。
また、試合はうまいと思えるような鋭い打ちだが、左手元の上がりが少ない選手(チーム)もあった。基本技は、手元を上げて大きく打つ方がポイントが高い。これはどの審判も共通であったと思う。
さしも広い日本武道館も16試合場に分けて行うので、非常に狭い。隣りとラインは共用であり、十分な距離を持って選手を見ることができない。そんな中で、昨日、試合場の決勝の審判をしている時に、左目を負傷してしまった。ラインぎりぎりのところで、立っている時に、鍔ぜりから引き面を打った選手が竹刀を大きく後ろまで振りかぶって、跳び下がってきた。あっと思う間もなく、後ろへ振りかぶった竹刀の先が私の左目を直撃した。顔の骨に当たれば、痛いが大事には至らなかったと思うが、目の周りの骨には当たらず、先皮が丁度眼球に当たった。
救急外来でチェックすると、左方向が二重に見える。念のためにCTを撮ったが異常は無かった。目に異物感があるので医師に尋ねると、皮一枚破れているという。角膜上皮が破れたのだろう。薬を何種類かもらって付けているが、段々と腫れてきて、見えないし、目に何か刺さった感があり、重苦しい。
剣道の事故では、見聞きしたことの無いことだ。起きてみれば、起きる可能性のある事故だ。審判は、特にどう動くか予測のつきにくい若年層の試合では、距離を十分にとって行う必要がある。
※今年に入って2回の救急外来。しかも、左目。しかも、CTをとるレベル。幸い大事には至らないで済みそうだが、気をつけないと。生まれて初めて受けた占いの先生が言ったように今年は危ない年のようだ。
※大学の集中講義を非常勤でやっているのだが、教科書も変わったので、講義準備をねじ巻きしようと思った時に目に負傷で、大変だ。8月後半なので、なんとか間に合わせられると思うが、…。もう近づいてきた。コンピュータ屋にはなじみの警句集、マカフィーの法則に「起きる可能性のあることは、必ず起きる、しかも、最悪のタイミングで起きる」というのがある。障害で何度か体験した(;_;)。今度も、…、まあ最悪とまでは言えないが、間が悪いということ。
※4回ほど外来で通って、腫れた眼も引いて、破れた角膜上皮も回復してきたというので、終了になった。しかし、墓参りに、長時間運転をしたら疲れる。自重せねば。
2015年8月15日